乳児の皮膚トラブルに対する正しいケア方法と対処法

子育て

乳幼児の肌は非常に敏感で、バリア機能が弱く、さまざまな刺激により皮膚トラブルへつながりやすいです。また、皮膚のバリア機能低下はアトピーの要因にもなるので、早いうちのスキンケアでお子さんの肌トラブル発生確率を少しでも下げましょう!

おここあかか
おここあかか

私自身や子供も肌が弱く、いくつかのスキンケア方法を試したり、病院で相談したりしました。

この記事では、乳幼児の皮膚トラブルの原因や対処法について、論文や経験談から調べた内容をご紹介します。

また、私自身がおすすめするスキンケア方法についてもお伝えします。乳幼児の皮膚トラブルに悩む方々にとって、この記事が役立つことを願っています。

※新生児=出生してから28日以内の赤ん坊。
乳幼児=出生から2歳までの子ども。

この記事を勧める方は…

・乳幼児のお子さんが現在も肌トラブルに悩んでいる方

・親になったばかりで新生児のスキンケアについてよく知らない方

自身が肌が弱い等の理由でこれから産まれてくる子供の皮膚トラブルが心配な方

1. 乳幼児の肌トラブルの発生状況

肌荒れは0~2歳で最も気になる体調不良!

乳幼児はとにかく肌が繊細で、予想以上の頻度で肌トラブルが発生します。

また、アトピー性皮膚炎は乳児からスキンケアをしっかりと行うことである程度予防することができます。

実際に子どもの体調不良について気になることを0~ 2 歳の子どもを持つ母親800人を対象にアンケートを取った結果がありますが、下の通り「肌荒れ」が1位です。

「子どもの体調不良について」 調査アンケート

体調不良で気になっていたこと

1位 肌荒れで36%、
2位 便秘26%
3位 夜泣き 22%


調査対象 : 2 歳の子どもを持つママ 20 歳~49 歳 計800 人

調査方法 : インターネットリサーチ

出典:「子どもの体調不良について」(雪印ビーンスターク株式会社調べ)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000011145.html

このように、多くの親がわが子の肌トラブルに悩まされていることが分かります。

生後1ヶ月まででも6割以上が皮膚トラブルになる!男児で親族にアトピーの方がいる場合は要注意!

多くの親を悩ませる肌トラブルですが、東京大学大学院医学系研究科の米澤らの研究1)によると、生後1か月の期間に皮膚トラブルがあった人は213名(65.5%)に上ります。その内のTOP3の皮膚トラブルは、おむつ皮膚炎が33.5%、脂漏性湿疹が32.3%、汗疹が16.9%となっています。

また、皮膚トラブル全般で男児で発症割合が高く、おむつ皮膚炎でも男児に発症割合が高い結果であり、男児の方が女児よりも皮膚トラブルのリスクが高いことが示唆されています。

また、親族にアトピーの方がいる場合は皮膚トラブルの発生率3割以上なので遺伝が関係していると思われます。実際、幼少時から私自身肌が弱く、子供にも遺伝していないか心配していたのですが、案の定アトピーっぽい症状やおむつかぶれが起きています。肌が弱い親は特に自身の子供のスキンケアに対する知識が必要だと実感しました。

特におむつかぶれは、第一子を育てる初期にはかなり悩まされました。乳幼児の肌のかぶれ等のトラブルは予想以上に頻繁に起きます!

おそらく、一度も肌トラブル起きない乳幼児はいないのではと思います。

2. 良く発生する皮膚トラブルの種類

東京大学大学院医学系研究科の米澤らの研究1)から、よく発生する皮膚トラブルが挙げられたのでそれらはどんなトラブルかを調べました。

2.1-おむつ皮膚炎

おむつ部に生じた皮膚炎(湿疹)のことで、経験上、授乳量が増えてきて段々うんちが多くなると発生しました。

また、この論文ではおむつ皮膚炎の要因としては下記の3つと述べております。

  • 男児
  • 血縁者にアトピー性皮膚炎の者がいる
  • 排便回数が多い

私の子供に関しては、女の子でも頻度が多かったこととや、後述している対処法で劇的に改善したことから、排便回数の影響が多きかったと思われます。

劇的に効果があった対処法は、下の2つの方法でした!
①排泄後に毎回、排泄物が接触しそうな肛門まわりにワセリンを塗ること
うんちを拭く際にはコットンタイプのおしり拭きを人肌程度のお湯につけて使用すること

特に①がかなり効果がありました。
ワセリンは肌への摩擦軽減や、バリア的な役割をするので幅広く肌の保護に使用できるので、常備しておいて損はないと思います。

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2.2-脂漏性湿疹

頭や顔などの皮脂の分泌が多い箇所にできる湿疹です。

赤ちゃんから大人まで幅広い年代で起こる病気であり、私自身も10歳位まで結構症状がひどく、悩まされていました。当時は、フケが発生することがコンプレックスになっていた苦い思い出があります。

乳児では、頭皮・眉毛部・眉間・額・鼻唇溝・耳介や耳介後部・腋窩・前胸部中央・臍部・陰部などに黄色のかさぶたが付着した落屑性紅斑(赤い湿疹の上にフケのような白いカサつきが出ている状態)が生後 1 か月頃からよくみられようです。

実際下の子が大泉門(おでこ上当たりの頭蓋骨がない部分)のあたりにたびたび出ていましたが、特に対処しなくても治ったりしていましたが、中々治らない時はケアをしていました。

実際、一般的には 1~2 か月の間に自然に軽快することが多いようです。

効果があった対処法は、
乳児の場合は赤ちゃん用のローションや保湿クリーム を風呂上りに塗布することが効果的でした!

ただし、ひどい場合はステロイド等も使用する場合もあるので、一度病院で相談することをお勧めします。

余談ですが、私自身の場合はキュレルの頭皮保湿ローションを風呂上りに塗布することで改善しました。

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2.3-あせも(汗疹)

汗をたくさんかくことによって汗の出口に汗がたまり、皮膚表面に透明のプツプツや赤み、かゆみが出る皮膚トラブルです。赤ちゃん・子どもはのほうができやすく、とくに高温多湿の季節にたくさん汗をかいた後、急に症状が出るのが特徴です。

この症状に関しては、朝子供の衣類を交換させること適度に汗を拭いてその都度保湿を行うことを徹底していました。但し、これでも完全ではなく、ある程度は仕方ないのかもしれません。

ひどい場合は、部屋の温度を適温に管理したり、病院にて相談するのをお勧めします。

正直、これといった劇的な対策がないのが現状で、ある程度は仕方ないと割り切っています…

2.4-アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は,かゆみのある湿疹で慢性的な皮膚炎で、乳幼児から大人まで幅広い世代で悩まされている方たちが多くいます。特に乳幼児が発生率が高く、発生率が高い年は3割を超えることもあったようです。

この皮膚炎の要因は、皮膚の乾燥やバリア機能の異常様々な刺激やアレルギー等の様々な病因が複合的に関わる事で発生するのですが、遺伝的な要素も大きく、気管支喘息・アレルギー性鼻炎・結膜炎・アトピー性皮膚炎などを持った血縁者がいる場合要注意です。

乳児期の場合は、頭や顔等に乾燥、次いで潮紅を生じるのが始まりで、病勢が強い場合は潮紅は強まり丘疹が出現すると同時に痒みが生じて搔くようになり肌を傷つけてしまったり、耳・口・頬・顎等の顔全体に広がっていきます

私も幼少期にアトピーであり、その遺伝の為か子供もアトピーです。基本的には、保湿していても完全に良くならないので病院に相談に行くことをお勧めします。

対処としては、病院で処方された塗り薬などを朝と風呂後に塗布します。ひどい箇所には、処方されたステロイドを塗ることもありますが、基本的には処方されたヒルドイドというクリームを全体に塗ることで改善しました。

ただし、これらは病院に行って処方してもらう必要がある為、忙しく病院になかなか行けない時は市販のヒルマイルドで代用しています。

ヒルドイドヒルマイルドもアトピー専用というわけではなく、保湿して肌のバリア機能を回復するので、他の肌トラブルにも効果的です。

全身使用するとすぐなくなる上に結構値段もするので、すぐなくなるクリームタイプよりローションタイプを多用しています笑

論文等から見るスキンケアをする際の要点

「乳児のスキンケアに関する文献検討」4)等では、スキンケアには、いくつかの要点があり、
それらに注意することで肌トラブルの緩和や予防に効果があることが述べられています。

大まかに内容をまとめると下3つです。

①お湯や洗浄剤の拭き取りは、ガーゼを使用せず手で行う

1つ目は、ふき取りには手を使う!

お風呂でお湯やボディーソープ等の泡をふき取る際には、ガーゼの使用が主流であり、最も肌に刺激が少ないものであると思っていたのですが、いくつかの論文からはガーゼではなく手でふき取ること
現在進行形皮膚トラブルが改善されたことその後の皮膚トラブルの発生を抑制させることが報告されています。

ガーゼの方が皮膚よりも摩擦が多いということなのでしょう。

②洗浄剤を使用し、泡立てることに注意する


2つ目は、入浴では洗浄剤(赤ちゃん用のシャンプーやボディーソープ)を使用する!

赤ちゃんの肌が刺激に弱いことを恐れて、洗浄剤を使用せずにお湯のみで体や頭を洗うことは良くありません。
汚れが落ちないだけでなく、洗浄剤を使用したほうが、表皮水分量が高いことや皮膚トラブルの軽減効果が報告されています。

但し、使用の際には、泡立てると肌のpHが4回の拭取りで元に戻るが、泡立てないと戻らなくなる(=界面活性剤が皮膚表面に残留する)ことや泡立てることで皮膚がきめ細かくなめらかになって水分保持能が向上するが、泡立てないとより乾燥しやすくなることが報告されているので、泡タイプの洗浄剤を使用するとよいでしょう。

私の子供はいくつか洗浄剤(シャンプーとボディーソープ)を試したのですが、ママ&キッズのものが洗浄力も強くなく肌に合いました。

 

 

③保湿剤で全身保湿を毎日行う

3つ目は、保湿剤で全身保湿を1日1回以上行う!

「生後早期からの洗浄と保湿に注目した,新生児,乳児の新たな皮膚ケアに関する考察」5)では、
新生児期から 1 日 1 回以上,毎日保湿剤で全身保湿を行うこと生後 32 週(約 8 か月)までのアトピー性皮膚炎や湿疹発症のリスクを 3 割低減し,これら発症を防ぐことで,アレルギー感作の有病率を減らす可能性があることが述べられており、生後早期からの保湿が乳児期以降の長期的な皮膚の成育に良い影響をもたらすことも示唆されてます。

④スキンケアは継続することが大事

4つ目は、継続してスキンケアを行う!

単発的では効果は見えづらく、即効性がないときもある上に、かなり手間が増えてしまうスキンケア。

しかし、継続することで角層水分量が有意に多くなることが報告されており、結果的に肌のバリアを改善することで、後々の肌トラブルの悪化を予防することができます

痒いことや痛いことは赤ちゃんであっても辛いことに変わりはなく言葉にで伝えられないだけなので、是非わが子のことを思ってスキンケアを継続してあげてください。

スキンケアに関しては、下記事にいくつか紹介してますので良ければ参考にしてみてください!

最後に

乳幼児の肌トラブルは避けられない課題といっても過言ではありません。ただし、予備知識を持ってスキンケアすることで予防ができたり、現在の症状が改善する可能性があるので、是非この記事を読まれた方も自分なりに調べてみてください。

また、症状がひどかったり、なかなか治らない場合には迷わず病院で相談することを勧めます

この記事の参考文献・URL

1)「新生児期の皮膚トラブル実態とその関連要因」/米 澤 かおり、春 名 めぐみ、松 崎 政 代、
/日本助産学会誌 J. Jpn. Acad. Midwif., Vol. 31, No. 2, 111-119/2017

2)「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021」/日本皮膚科学会/2021、https://www.jsds.jp/modules/publication/index.php?content_id=47

3)ヒフノコトサイト「子どもの湿疹・皮膚炎 ~正しく知って適切に対処しよう」新生児~乳幼児に多い湿疹・皮膚炎/2023年5月16日/子どもの湿疹・皮膚炎 ~正しく知って適切に対処しよう|田辺三菱製薬|ヒフノコトサイト (mt-pharma.co.jp)

4)「乳児のスキンケアに関する文献検討」/髙橋育子,佐藤幸子今田志保,本間恵美
/山形医学(ISSN 0288-030X)2020;38(1):43-50

5) 「生後早期からの洗浄と保湿に注目した,新生児,乳児の新たな皮膚ケアに関する考察」/正木 宏、野渡正彦、田中雄大/日本新生児成育医学会雑誌 第29巻 第1号73~81頁/2017

 

コメント

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